2006年5月1日
*世界の食卓から(第63回):タイ【食卓から離れて】

 タイは仏教の国だ。たくさんの寺院があり、たくさんのお坊さんがいる。タイの男性は人生に一度はお坊さんにならなくてはならない。1週間でもいいらしい。体験お坊さん(?)でもかまわないらしい。
 お寺の回りにはお坊さんの住む家があり、たいていは個室。2人部屋もある。クーラーが付いている部屋もあるとのことだ。

*盛者必衰のことはりをあらわす色
 タイのチェンマイ、という街は古い都の街で日本でいう京都、らしい(京都に行ったことのないガイドさんが言うのだから怪しいもんだが)。
 もちろん、たくさん寺院があるのだが、「ここに行かないとチェンマイに来たことにならない」といわれている寺院がある。「ドイステープ寺院」だ。ドイステープ山の標高1050mのところにあり、306段の階段を上ってたどり着く。もちろん、暑さで倒れそうだった私達はロープーウェーを利用。階段は下りの時に利用することにした。寺院に入る手前には「沙羅双樹」が植わっていた。ブッダは沙羅双樹の木の下で息をひきとったと言われていることから植えられているとのこと。沙羅双樹の花の色は淡い赤色だった。
 本堂に入る時は靴を脱いで入る。これはここの寺院だけに限らない。(タイで寺院を巡る際は、脱ぎやすい靴で行くことをオススメする)直射日光が当たる場所ではかなり足の裏が暑い。
 本堂の中央には高さ22mの黄金に輝く仏塔がある。仏陀の骨が納められているらしい。

*曜日占い
 仏塔を囲むようにお守りを売る売店やお堂がある。お守りを売る売店には、生まれた曜日ごとのお守りが売られている。生まれた曜日が分からない人用に調べる為の本が置いてあり、誰でも自分の生まれた曜日を調べられる。(ただしタイ語で書かれているため、外国人は読めない・・・)調べてもらったところ、私は水曜日生まれだった。その生まれた曜日ごとに決まった姿の仏像があり、タイの人はその曜日の仏像のお守りを買ったり、その仏像に灯明したり、お賽銭をしたりする。
 ちなみにその仏像は下の写真のとおりだ。


左から
日曜日:自制
月曜日:平和
火曜日:涅槃(寝仏)
水曜日日中(6:00〜17:59):托鉢
     夜(18:00〜5:59):祝福
木曜日:瞑想
金曜日:熟考
土曜日:擁護
わからない:?
ちゃんとわからない人のためにも像が用意されている所が親切だ。

 日本人が自分の干支を知っているように、タイ人は自分の生まれた曜日を知っているそうだ。ちなみに自分の血液型を知っているのは日本人、韓国人くらいのもので、欧米人は自分の血液型を知らない人がほとんどだ。
 そんなことにも文化の違いは現れる。これだから異文化コミュニケーションはやめられない。