2006年4月1日
*世界の食卓から(第62回):タイ

 最近、海外旅行へ行く暇もなく、このエッセイのネタも尽きてきたか、と思っていたのだが、先日、タイへ行くことができた。しばらくはタイの話になりそうだ。
 今回、初めてパック旅行というので行った。飛行機、ホテル、ガイドがパックになっている。
 友人と私と二人で行ったのだが、初日、バンコク空港に着いたら、「こんにちわ」と一人目のガイドさん。その後、バンコクを離れチェンマイへ。バンコク空港で一人目のガイドさんとお別れし、チェンマイに着いたら二人目のガイドさんが待ってました。「こんにちわ」そして、チェンマイからバンコクに戻ると、初日とは違う3人目のガイドさんが。全工程、私達二人に、運転手さん、ガイドさんが着いてくれるという、安いのにリッチな気分の旅行だった。

・機内にて
 まず、最初の食事はJALの機内食。ビーフシチューとホキのムニエルかなんかの選択で、私達の所に回ってきた頃にはビーフは無くなっていた。ま、ホキも悪くなかったが、あの、前から順番に聞いて行くのには理由があるのだろうか。同じエコノミーの値段なら、選べる人と、選べない人がいるのはおかしい。
 蛇足だが、私は今までいろんな会社の国際線に乗った。全部は覚えていないが、「KLMオランダ航空」「ルフトハンザ」「オリンピックエアー」「アラスカエアー」「エアーカナダ」「シンガポールエアー」「エバー航空」「全日空」「ノースウエスト」くらいは記憶にある。で。今回、初めてのJAL。驚いた。狭い・・・。イスとイスの間が狭すぎる。前のイスのポケットにハンドタオルを挟むと膝が前のイスにくっつく。たまたまそう感じただけなのだろうか。

・でるわ出るわ
 食事が全てついてパックになっていたので、自分たちで食事をとる心配をする必要はなかった。タイでは辛い物をたくさん食べると聞いていたが、用意されていた食事は日本人の口に合うようなものばかりで、とても食べやすかった。しかし、毎回でるわ出るわ、量が多すぎる。少なすぎては不満の声がでるからだろうが、多すぎる。友人と必死に食べても残すしかなった。「あんまりお腹空いてないから、少なめに持ってきて。」って頼んでも「残せばいいから」と、聞いてはもらえなかった。あんまり量が多いので「ガイドさんと運転手さんも一緒にどうぞ。」と言う提案も「いえいえ、とんでもない。私達は屋台に食べに行くからいいですよ。」と却下。食事はおいしかったが、私達も屋台に食べに行きたかった。

・タイ風すき焼き
 たくさん出た食事の中に「タイ風すき焼き」があった。すき焼きという名前だが、水炊きのようなもので、鍋にだしを入れ、白菜などの野菜を醤油につけて食べる。野菜が入っているのはいいのだが、野菜以外に入っているものは・・・鶏も入っていたがほとんど蒲鉾。しかも数種類。見た目は少しずつ違うのだが、食べてみると全て蒲鉾、時々ハンペン。とにかく魚のすり身。ハンペンや蒲鉾は少しあればいいもので、そんなにたくさんは食べられない。友人も私も1年分の蒲鉾を食べた。次の正月まで見たくない。