2005年9月1日
*世界の食卓から(第55回):食育

・食育って?
 
食育という言葉を最近やたらと聞くようになった。食育とはなんだろうか。今、農水省では「地産地消」を強く言っている。「食育」とは食に関する「教育」であるので、「食」に関することならなんでもいいのだろうが、「地産地消」はどちらかというと「社会科」ではないか。

・外国産
 では外国産の物を食べることはいけないのか?価格のこともあり、日本の農業を支えるため、国産のものを食べるのはいいと思う。しかし、外国産の物を食べることがいけないとは全く思わない。安くて安心でおいしければ問題ない。日本の農家の方には外国産に負けないような、もの作りに励んでほしい。

・そもそも
 なぜ「食育」なんていう言葉ができたのか。かつては親から子へ伝えていってるはずのものだ。それができなくなっている証拠だと思う。学校、または企業、公共機関に「食」について子どもたちが教えてもらわなくてはならない状況がどういうことか考える必要がある。「食育」「食育」という前に親はそんな言葉が世間で言われるようになった背景を考えなくてはならない。
 
・「食」とは
 「食べる」とはどういうことか。このHPでも書いているが「生き物の命をもらっていること」だ。それをどのように考えるかが食育だと考える。食べ物のバランスも歯をみればわかる。切歯:犬歯:臼歯は2:1:4で、野菜、肉、穀物を食べる割合で生えている。誰に教わらなくても、そのように体はなってるのだ。
 「社会科」の食育についてはそれぞれの考え方があるのでなんともいえないが、もっと根本的な「食べる」ということに着目してほしい。

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最後に。
 いつも「世界の食卓から」を御愛読いただきありがとうございます。月に3回の連載とさせていただいていたのですが、そろそろネタもなくなってきましたので月に1回にさせて頂きます。次回は10月1日の更新となります。御了承下さい。