2005年6月11日
*世界の食卓から(第47回):計算

・お金の計算
 外国へ旅行に行ってお金の計算をパッと見てするのは難しい。日本でパッとできるのは、日本のコイン、紙幣の柄を覚えているからであって、覚えていなければ、いちいち数字を確認しなくてはならない。私がヨーロッパ旅行した時はまだユーロではなかったため、隣の国へ移動するたびに、いちいち「えっと、これはいくらだったっけな?」と考えながらお金を払わなくてはならなかった。

・ニュージーランドドル
 ニュージーランドのコインは重い。2ドルのコインは500円玉が2枚くっついているより重いかもしれない。財布はすぐに重たくなった。ニュージーランドドルのコインは5、10、20、50セント、1、2ニュージーランドドルだ。最小単位は5セント。始めは何も疑問に思わなかったが、スーパーで買い物をして気付いた。値札には$12.98や、$9.98などの値段が書かれていた。それってどうやって払うのだろう。実際に買ってみた。すると、驚いた。$12,98で13ドル払った場合、おつりはなし。それなら最初から$13と表記すべきではないか?と言うと、「たくさん買った場合、その2セントは10セントになり意味がある」のだそうだ。では逆に考えると、店の方としてもその2セントをお客からぼったくることは意味があるのではないだろうか。ちなみにイギリスでは1ペンス、アメリカではちゃんと1セントコインが存在する。なぜ、オーストラリア、ニュージーランドには存在しないのか。

・レジ打ちは難しい?!
 スーパーで驚いたのはそれだけではなかった。いくつかお土産をカゴに入れレジへ。精算をして宿へ帰り、レシートを確認した。すると、3つ買ったものが1つしか打たれておらず、1つしか買っていないのに2つ打たれているというものが3アイテム。今まで旅行してきた国で、ここまでレジをうち間違えていた国はなかった。レジは手で打つタイプのものではなく、バーコード読み取りのもので、複数のもののみ、手打ちで掛け算する、というものだった。3つのものを4つと打ち間違えるのならまだわかるが、1つのものを2つと打つなんてありえるのだろうか。宿から少し離れた所のスーパーだった為、わざわざ言いに行く気にもならず、その後はレシートをその場で確認するようにしたのは言うまでもない。