2005年4月1日
*世界の食卓から(第42回):お料理の本2

・羊の肉巻き
くるくる肉巻き 手順の写真を見ると、肉を下ろすところから載っている。卵とハーブ、野菜を巻き、紐でくくり、茹でる。切り分けて、盛付ける。ソースを作り、かけて出来上がり。
 これもまた、簡単なものなのだが、注目すべきはこの、左の盛付け。横付けにはインゲン、ジャガイモ、そしてニンジン。このニンジンの細いこと。私は初めてカナダでニンジンを見た時、「これ、どこ食べるん?」と思った。細いニンジンがビニール袋に7、8本入って売られていた。もちろん、皮を剥いたら、本当に細くなってしまう。胡瓜も、茄子も、たいていの食べ物は日本の物より、カナダのものの方が大きかったがニンジンだけは違った。味は、日本のニンジンよりうすい。あのニンジンなら日本のニンジン嫌いの子も食べられるかもしれない。
 話がそれたが、このニンジンは葉っぱもついたまま、茹でられている。この皿に盛られているものの中で、ニンジンが一番おいしそうだと思うのは私だけだろうか。

・生活習慣病防止ポスター?!
召し上がれ。 これはなんだろうか?毎日、こんな物を食べていると生活習慣病になりますよ、というポスターだろうか?これが料理の本に載っていることは全く理解できない。これを見て「おいしそう!作るわよ!」という人がいるのか?少なくとも日本にはいないような気がする。
 写真では見づらいところもあるので、解説しよう。(とはいっても私もスウェーデン語が読めるわけではないから、写真を見て解説するだけなのだが)
 タイトルは「ラムハンバーガー」。ハンバーガーに挟まっている材料は上から、オニオン、トマト、チーズ、ラム肉、オニオン、トマト、レタス、パン、クリームチーズ、ラム肉、ピクルス、オニオン、レタス。と推測されます。下にあるのはジャガイモを揚げたものだろう。
 肉は250度で20分焼く、と書いてあるものの、これのどこが「料理」なのか不明。挟んでるだけでしょう。
 「作り方」ではなく「食べ方」を記載していただきたい、恐るべし一品でございました。