2005年3月11日
*世界の食卓から(第40回):スーパー2

・買い物袋
 日本でも最近は買い物袋を持参する動きが広まっている。しかし、なかなか普及しないのが現状である。やはりここでも「サービス」というものへの感覚の違いがうかがえる。日本人は「買ったんだから、持って帰れるように袋をサービスするのは当たり前」と思っている。
 一方、西洋人は「買ったのは品物で、サービスではないので袋は別料金」という考え方なのであろう。ヨーロッパでは袋を持参するのが当たり前で、持ってこなかった人はお金を払って袋を購入する、というのがかなり普及している。袋を持って行き忘れた場合、私はいつも手で持って帰っていた。左手にパン、右手にリンゴ2個、などという苦しい状態で頑張っていた。

・お買い物INハンガリー
 社会主義国から民主主義に最近なった国では「サービス」というものがまだまだ普及していない。
 ハンガリーで、バスの待ち時間が少しあったので、いつものようにリンゴでも購入しましょうか、とスーパーに入った。リンゴを計量し、シールを貼ってレジへ。4人ほど並んでいたが、まあ、すぐだろうと思っていた。一人終った時、釣銭がなくなったらしく、となりのレジへお兄ちゃんは小銭をもらいにいった。で。そんなことくらい、すぐ済むと思うのに、兄ちゃんはそのレジの姉ちゃんと喋り始めた。「あの。。こっちは並んで待ってるんですけど?」ようやく、その兄ちゃんがレジに帰って来たが、詫びも何もない。結局、バスに乗りおくれそうになったので、「もう、これいらないから!!」と怒鳴りつけ、走ってスーパーを後にするはめに。

・スーパーはまだまし
 全く、なんていうスーパーだ!!と怒っていたが、更に驚くべきことが。宿の近くの小さな商店に行った時のこと。ヨーグルトを買ってお金を払った所、「あら。お釣りがないので、これだけでいいわよね?」と、なんと、少ないお釣りをくれた。料金を高く取られたのだ。あり得ない!!スーパーはまだ、お釣りをちゃんと渡していただけましだったのだ。
 さらに、電車に乗る時のこと。自動券売機はあるのに、お釣りがちゃんと出ないことから誰も使わない。ので、その自動券売機の横の小屋のような所におばちゃんが座っている。そこで、切符を買おうとしてお金(日本円で5000円札くらい)を払ったら「あら。お釣りがないわ。お釣りがほしかったら、銀行で両替してきてちょうだい。」などと、訳の分からないことを言われ、自分で両替しに行くはめに。

・恐るべしハンガリー
 その翌日、また細かいお金がなかった私は、両替しに行く時間もないので、電車にただ乗りした。ヨーロッパではほとんどの場合、改札というものがなく、自分で切符を買って、たまに電車内で見回りに来た時に、その切符を見せる。しかし、ほとんど見回りなんていないので、己の良心に従い、切符を購入する。
 しかし、そんな時に限って、見回りが来るもの。前日の切符をみせ、(1日乗車券だったので)、「これは24時間有効だと思った」と言ったのに、許してくれず、罰金を払わされることになった。お釣りをくれないくせに、罰金は持って行く。

 今回はスーパーの話ではなく、ハンガリーの話になってしまった。その辺中に犬の糞があり、それを踏んだ人がそのまま電車に乗り、電車まで臭い。なんという国だ!!と思ったが、タンを道端に吐くおっさん、立ちションするおっさんを見かけることはなかった。