2004年12月11日
*世界の食卓から(第31回):白い雪のような

・カナダ人がホットチョコレートの上に乗せるもの
 以前、乳製品の所に書いたが、彼らはホットチョコレートの上にホイップボンベでホイップを乗せる。ホイップ以外にもホットチョコレートに入れるものがある。それは「マシュマロ」。彼らはマシュマロの入ったホットチョコレートが大好きである。マシュマロをココアに入れるとすぐに溶け、甘い味が広がる。確かにおいしい。

・マシュマロとは
 マシュマロとはもともと、マッシュマロウという木の根をゼラチンのように使ったデザートである。以前、「探偵!ナイトスクープ」という番組で、神戸の植物園から分けていただいたマッシュマロウの木で、作っていた。根を煎じて使っていた。

・食べ方
 関係ないが、私はマシュマロが小さい頃から好きだ。昔は、大好きで、1個10円のマシュマロをそれは大切に食べていた。ある時、「マシュマロを焼いて食べるとおいしいらしい」と聞き、マシュマロに箸を刺し、家のガスバーナーであぶって食べてみた。外側がやわらかく、とろ〜ん、となり、おいしかった。ガスに近づけすぎると焦げるので、慎重に焼いた。
 マシュマロ好きの私は、もちろん、自分で作ってたくさん食べようと試みた。中学生の私にも簡単に出来た。が。ゼラチンがすぐに固まってきて、なんと、ボウルに入ったまま、固まってしまった。その頃は、ゼラチンは再び火にかければ液体状に戻る、なんてこと知らなかったので、ボウルの形のマシュマロを食べる羽目に・・・。

・カナダでマシュマロ!
 カナダで、マシュマロは驚くほど安かった。プラザやロフトに売っているのと同じマシュマロが1ドル(当時約70円)で売っていた。カナダのアパートはほとんどが電気コンロの為、焼くことはできなかったが、喜んで食べていた。
 ある日私は、カナダ、ジャスパーから1時間くらいのところにあるMount Edith Cavell のホステルにいた。このホステルに泊まりたいと思っていたが、ここに来る交通手段は車だけ。電車とバスの旅の私には無理、と諦めていたが、ジャスパーのホステルで他になにか行く手段はないか聞いた所、行く用事があるので連れて行ってあげる、と、連れて来てくれたのだ。ただし、帰りは、自分で何とかしなさい、と。何とかなるだろう、と、来てみた。このホステルはロッキー山脈にあり、いくつかの氷河まであるいて行ける場所だ。ホステルに電気、水道はなかった。水は必要な時、近くの小さな川で汲んで来る。調理は確か、カセットコンロのようなものでしたような気がする。夜になるとランプの明かり以外は何もない。外ではキャンプファイヤーが始まった。15,6人くらいいたが、どんな話をしていたかは覚えていない。すると誰かが、どこからかマシュマロを持ってきた。何をするのかと思いきや、バーベキュー用の串に刺して、キャンプファイヤーであぶっている!他の人もマシュマロをキャンプファイヤーに投げ込んだり、あぶって食べたり。キャンプファイヤーではマシュマロは付きものなのだそうだ。私の食べ方は、まんざら間違えてなかったと、嬉しくなり、かなり焦げたマシュマロを一緒にほおばった。
 ホステルの壁に「誰か、バンフ方面に行く人、乗せて下さい!」と書いた紙を貼り、その翌日、レイクルイーズまでスイス人に連れて行ってもらった。彼女とは仲良くなり、スイスに行った時に、家に3泊もさせてもらってしまった。

・焼きマシュマロ
 日本に帰ってきてからも、焼きマシュマロを食べていたが、今住んでいる家は電気コンロなので、マシュマロが焼けない・・・。
 このコラムを読んで興味を持った方は、一度お試し下さい!