2004年10月31日
*世界の食卓から(第27回):一番遠い国3

・デパ地下にて
このように同じ魚がずらりと並べられている。
右上のディスプレイの写真では魚が焼かれている。 ソウルのどこのデパートでも、地下の食料品売り場には、多すぎるほどの店員が配置されていた。そこで私は気になる魚を見つけた。大きさは20〜25cmくらいの魚で、黄色の紐で首をくくられ売られていた。ま、それはいいのだが、それが10匹で15000円くらいするのだ。だしに使うような感じにも見えたが、それにしても高い…。
 何に使うか、なぜそんなに高いのか、御存知の方は是非、教えてください。

・路上にて
フナ焼き… この写真を見ていただきたい。この餡子のはみ出たたい焼きはなに?と思うことなかれ。これは「フナ焼き」と言う。ガイドブックに載っていたので早速購入。3尾で100円。別に3尾もいらなかったのだが、仕方ない。大きさはたい焼きより少し小さい。手に持った途端、唖然。硬い…。この硬さを表現するのは難しいが、普通よりかなり粉の多いたい焼きを、ちょっと焼きすぎたと言えば良いだろうか。当然、噛んでみても硬い。そして餡子が甘くない。おいしくない。

・スーパーにて
この赤いのはサボテンの花なのか?! 変わった絵の描いてあるヨーグルトを発見。花の咲いたサボテンの絵だ。 当たり前だがヨーグルト売り場に売っていた。購入して開けてみると色はピンク色で、匂いは普通のヨーグルトだった。サボテンの果肉は少しピンク色で食感はアロエに似ていた。(ま、アロエもサボテン)。「今なら一個おまけ」と書いてあり(多分)、そのおまけの付け方が面白く、4個入りのヨーグルトにセロファンテープでぐるぐる巻きに無理やりひっつけてあるのだ。牛乳のおまけも同様に、ぐるぐる巻きにひっつけてあった。(世界中で牛乳におまけがついている国は今まで、なかった・・・)
 ホテルに帰って「このヨーグルトに入っているものは何?」と聞くと「英語でなんて言うのか知らない。」と言われた。そりゃそうだ。私達も「ナタデココ」を英語でなんて言うのか知らないのと同じだ。(ココナッツ オブ ナタ??)

・日本もこんな感じ?
 韓国に行って困ったのは、韓国語が話せない上に、文字が全てハングル文字であること。当たり前と言えば当たり前なのだが、私が今まで行った国では現地の言語に加え、英語の表記があった。英語の表記がない場合でも、スペルが英語と似ていることから想像できることが多かった。台湾は中国語で、漢字が読めたので、だいたいの内容は把握できた。しかし、ハングル文字。想像すら出来ない。しかも、看板にも商品にも英語の表記はほとんどされていない。絵で想像するしかない。お茶などは絵で想像するのは難しいものもあり、購入するのに勇気がいった。もちろん、道でも、店でも英語はほとんど通じない。ロッテデパートのパン屋さんで「How much is this?」と聞くと、店の人は1000ウォンをもってペラペラして見せてくれる、というような感じだ。
 日本人の英会話能力は韓国人よりも劣ると言われているので、これよりひどいのかと思うと、日本に来ている外国人の方が可愛そうになった。

・旅行に行ったなら
 どこの国に行っても「ありがとう」だけは現地の言葉で言うのが最低限の礼儀だと思う。もし、日本で外国人の方があなたの親切に対し「Thanks」と言ったなら是非、「『Thanks』は日本語で『ありがとう』っていうんだよ。」と教えてあげて下さいね。