2004年10月11日
*世界の食卓から(第26回):一番遠い国2

・多国籍料理が食べられる国、日本
 ソウルのホテルに到着した私達は、何か食べに、町に出た。日本のように、いろんな食べ物屋さんがあるわけではない。ひたすら、「韓国料理」「韓国料理」「韓国料理」。イタリア料理屋や、フランス料理屋などはない。

・韓国人の味覚って?
手前の茶色の流れているようなかたまり。切り売りの飴です。 どの店がおいしいとか、全く分からないので、比較的混んでいる店に入った。ありがたいことに、メニューは各テーブルに写真付きで貼り付けてあった。私は辛い物がだめなので、辛くなさそうな「餃子入りトックスープ」と「海苔巻き」を注文。友人は辛い物大好きなので、見るからに真っ赤で辛そうな麺を注文した。注文すると、スープとたくあんのような漬物とキムチが出された。何を注文してもついているらしい。さて。注文のものが運ばれてきた。私のは、少し味は濃いものの普通だった。だか、友人の注文した、まっかっかの麺はすごかった。まず、見た目。写真どおりだが、明らかにあの縮れ具合はインスタント麺。スパゲッティのように平皿に盛られたまっかっかのインスタント麺。横にはゆで卵が沿えてあった。そして、一口食べた友人の一言「か、辛い。」私も麺を一本いただいたが、それはそれは辛かった。5口目くらいから友人は泣きながら食べていた。同じ物を食べている韓国人は平気な顔で食べていた。ソウルのアメリカンデコレーションケーキ

・おいしそうなケーキはどこに?
 恐怖の夕食を終え、私達はデザートを食べに向かった。なにか、あっさりとしたものが食べたい。途中、ケーキ屋さんを見つけた。なんともおいしくなさそうなケーキが、ずらりと並んでいた。アメリカ的デコレーション・・・。




・トマトは果物、野菜?梨と葡萄の横に並べられているトマト。ここは果物売り場です。
 ショッピングセンターの最上階に行くと、フードコートがあった。そこでフルーツの乗ったカキ氷を発見。これは素敵。写真を見ていると店員さんが話しかけてきた。「写真はメロンだけど、今日は、メロンの代わりにトマトなの。」・・・・・。メロンとトマト・・・。えらい違いである。韓国ではトマトは果物売り場に売っている。そう。トマトは果物なのだ。世界中探しても、トマトが果物なんて国、あるだろうか。トマトはナス科の1年草で野菜だ。

 さて。かき氷が運ばれてきた。お。カキ氷の上にトマト。ちょっと変だが、まあ、冷えたトマトと思えば、そんなに変でもないだろう。店員さんの右手にはカキ氷。左手には大きめのプラスチックのボウル。あら?と思って見ていると「ベチャ」あっという間に、綺麗に盛られていたかき氷は左手のボウルに無残に移された。「この方が食べやすいから、こうやって食べるのよ。」だそうだ・・・。写真を撮る隙もなかった。隣の人を見ると、ぐっちゃぐっちゃに最初に混ぜてから食べている。日本でカキ氷を大人がぐちゃぐちゃにして食べている姿を見たことがない私達は、唖然としながらトマト入りカキ氷をいただいた。