2004年9月1日
*世界の食卓から(第22回):スーパー1

・買い物の仕方
 外国のスーパーで買い物するのはなかなか難しい。国によって買い方が違うからだ。
 
・商品をレジに持って行くには?まずは、カゴ。
 まず、買い物かごを取るのが難しい。いや、かごを取るのは簡単なのだが、カートを取るのが難しい。たいてい、欧米では、カートは鎖で繋がれており、コインを入れて鎖をはずし、買い物が終われば、また鎖に繋ぎ、コインが返ってくる仕組みだ。今でも、初めて行く国では、本当にコインが返ってくるか不安なのでカートはできるだけ使わないようにしている。しかし、スーパーによってはかごを置いておらず、カートのみなので、その場合は大変だ。両手に持てるだけ持つ。(今まで、カートのお金が返ってこなかったことはないので、そこまで心配する必要もないのかもしれないが・・・)
 関係ないが、カナダでは入り口で自分の荷物を預けてからでないと入れないスーパーもあった。(万引き防止のため)

・買い物カゴの次は商品。
これはピクルス&ゼリー売り場。こんな感じで陳列されている。 特に買い方がややこしいのが「野菜売り場」。日本では「一個いくら」という表示がほとんどだが、欧米では何gいくら、何ポンドいくら、という表示がほとんど。カナダ、アメリカではほとんどがレジで量ってくれるので、楽と言えば楽だがレジに持って行くまで値段が分からない。(売り場に秤が置いてあるが、自分で値段を計算しなくてはならないので面倒くさい)。
 ヨーロッパでは秤が置いてあって、自分で量り、その食べ物のボタンを押すと、ピーっと値段の書かれたシールが出てくる。それを貼って、レジに持って行く、という仕組みだ。親切に絵が描いてある場合はいいのだが、絵が描いていないものの場合、英語圏でない国ではどのシールを押すのかわからない。また、絵が描いてあっても、違う種類のリンゴの場合、難しい。

・その商品を持ってレジへ
 さて、なんとかレジまでたどり着き、並ぶ。レジはたいてい、かなりの台数あるが、それでも、買う量が半端じゃないので、並ぶことになる。カナダでは「商品5つ以内専用のレジ」があり、買う量が少ない人はそこでさっさとレジを済ませることが出来る。
 ようやく自分の番になると、英語で何やら質問される。まだ、よく英語の分からない頃、何か分からないまま、「YES」と言うとレジを通してもらえたので、その後もずっと「YES」を続けていたが、あるとき、ふとレシートをチェックすると、何やら買っていない物が加算されている。聞くと、レジの袋だった。「袋は必要ですか?」と聞かれていたらしい。その後はもちろん、袋持参で節約節約。
ドイツのdmというお店で買ったショッピングバッグです。 ドイツではレジで、布製の袋を売っている。150円くらいで、買い物用だが、これがかなり頑丈。重い物を入れても、縫い目はちぎれない。布は伸びてくるが・・・。お土産にいいかもしれない。


・日本人は住む土地が小さい、背も小さい、買い物袋も小さい。
 それにしても、欧米人の買い物の量はすごい。いや、正確には北米人かもしれない。日曜日に家族で買い物に行くや、これを一週間で食べきれるのか?と思うほど買う。野菜をあまり買わないので、鮮度などは気にしないのか、たくさん買って、冷凍庫に突っ込む。私がホームステイしていた家では3人家族で、しかも子どもはまだ3歳なのに、買い物の量は莫大だった。蓋を上下に開けるタイプの、テーブルのような冷凍庫が地下に2つもあり、食パンはいつも冷凍されていた。「そんなに買って、おいしくなくなるんじゃないの?」と聞くと、「え?そう?冷凍すれば長持ちするし、いいのよ。」とのこと・・・。魚と野菜をほとんど食べない人々の国には「鮮度」という言葉はないのだろうか・・・。