2004年4月1日
* 世界の食卓から(第7回):マクドナルド

・アメリカの世界征服の始まり?!
ハロー!! 今や世界制覇をしていると言っても過言ではないマクドナルド。もちろん、私が訪れたすべての国にあった。ほとんど同じ味のものがどこの国でも食べられるのは安心だ。何が出てくるかわからない、しかもチップのことを考えなくてはならないくらいなら、マクドナルドで何か食べることは確実に、難しくなく、食べることのできるものにありつける。注文法もわかるし、食べ方もわかるのだ。ありがたい!
 ほとんど同じものが食べられる、と上に書いたのは「全く同じ物」ではないからだ。国によってパンも違うし、メニューも違うし、おまけも違う。サイズも違うし、当然だが値段も違う。

・HAPPY MEAL
 ハッピーセット(他国ではHAPPY MEALという)に付くおまけだが、イタリアでは都市によって違うのでシリーズ物を違う都市で集めることはできない。ローマでミッキーの頭と胴体と足を集めて一体にしよう!というおまけがあったので「集めよう!」と思ったが、ミラノでは違うおまけだったので集めることができず、ミッキーは胴体だけで終わってしまった・・・。(もちろん、期間が終わっていたわけではない)。

・所変われば
 カナダのノヴァスコシアではロブスターバーガーが地域、期間限定で売っていた。ぎりぎり期間に間に合わず、(多分、夏季限定)買えなかったのが悔しい。
 マクドナルドのソフトクリームは、同じメニューで一番違う味のする物だと思う。おいしかったのはイタリアとベルギー。ベルギーでは下のコーンより大きくクリームを乗せてくれた。台湾ではソフトクリームのクリーム部分にチョコレートをコーティングしたものがあった。ちなみにカナダでは週に一回ソフトクリームが約40円の日があった。最北のマクドナルドで撮った写真。ポテトのLサイズが約280円。
日本とほとんど変わらないですね。
 
 世界最北のマクドナルド(フィンランドのロバニエミ)にも行ったが、特に「最北メニュー!」なんてものはなく、普通だったのには少しがっかりした。日本人なら確実に特別メニューを作って売り出すだろう。

 一番大きなサラダを置いていたのはイタリア。日本でいうコンビニのパスタが入っているくらいの(直径20cm)くらいの大きさのサラダがあった。
 スイスでは「アジアンメニューフェア」をやっていて、エビフライのようなものを食べた記憶がある。

・日本でしか買えない日本限定メニュー
 日本にしか売っていないメニューも当然あり、「月見バーガー」や「てりやきチキンバーガー」(もしかしたらこれは、今は北米ではメニューにあるかもしれない)がそうである。そしてもう一つ明らかに日本にしか売っていない、アメリカ文化と日本文化の合作ともいえる商品がある。「スマイル ¥0」だ。

・スマイルの裏には?
 外国に行ったことのない人は「そんなの販売しなくても、何も言わなくてもつけるのが普通!」と思うかもしれないが、外国では普通ではない。「スマイル ¥0」とメニューに書くことは「商品はご注文があれば、お買い上げ頂けますが、注文がなければ差し上げません。」という、意味が含まれており、「スマイルは商品でお金がかかります」というアメリカ的考えと、「商品を買ってもらうのにスマイルは当然だ」という日本的考えが入り混じった、なんとも複雑なメニューなのだ。

 どんな店でも、メニューに入れなくても、注文しなくても、¥0で「スマイル」のつく日本は素敵だとつくづく思う。