2004年2月29日
* 世界の食卓から(第4回):
           悪い結果は自分の蒔いた種。良い結果は幸運。


・こんなところで貿易黒字?!
次は「ポケモン」、その後「ドラゴンボール」です。 私がカナダにいる時、欠かさず見ていたのは「セーラームーン」「ポケモン」「ドラゴンボール」「ER」それに「料理の鉄人」である。日本の番組を海外で見ることはおもしろい。(「ER」は日本の番組ではありません)。「ポケモン」は「ポケモン」という名称で、それに「ポケットモンスター」という正式な名称があるとは知られていない。主人公の「さとし」は「アッシュ」、いつも一緒にいる女の子は「ミスティ」なんていう、かっこいい名前に変わっている「ポケモン」始まりました。。「ドラゴンボール」はイタリアに行った時も見ることができた。ほとんど言葉を使われていない(「ぐぉぉぉぉ!」とか、「ぐぇぇぇ」とか、そんなのばかりなので)あの番組はどの国で見ても意味がわかるらしい。

・「アイロン シェフ」アイロン シェフ!!
 「料理の鉄人」にいたっては、ビデオまで撮っていた。鹿賀丈史さんのせりふは、英語字幕にされており、なぜか他の人は吹き替えになっていた。リポーターの福井さんが吹き替えでも「私の記憶が正しければ・・・」「ミスターフクイ」ではなく「福井さん」と呼ばれていたのには笑った。もちろん番組名はそのまま「IRON CHEF」。



・鉄人でも難しい、アメリカ版[冷蔵庫にある物で料理]

The U.S. vs Japan ある日、特別番組のNEW YORK対決があった。対決の前におまけがあり、鉄人がアメリカ人の家に突然訪問し、冷蔵庫にある物でなにか作る、というのがあった。冷蔵庫から出てきたのはほとんど冷凍の物。鉄人の森本さんは「日本なら必ず新鮮な(この場合、冷凍でないという意味)があるんですけどね。これは難しいです。」とコメントしていた。鉄人の道場さん、森本さんはかろうじてあった、色ピーマンとジャガイモを使っていたが、これが実際にその家にあったものかどうかはわからない。番組上、持ち込んだ素材も使ったと思われる。だって、青海苔を使っていた・・・。
 
・お城のような調理師学校の中で行われている講義って・・・
少し映りが悪いですが、調理師学校の外観です。 一方、鉄人サカイさんとコウベさんは調理師学校に訪れた。そこで実践講義をするのだが、途中、りんごの皮むき対決があった。生徒と、サカイさんが競うというものだったが、それはそれはひどいものだった。冗談で「皮むき器使ってもいいの?」講義室も素晴らしい。と聞く生徒の顔に半分本気が見えた。さて、その対決、終わってみると皆さんの想像どおりの、いや、想像以上の恐ろしい結果となっていた。生徒が剥いたりんごは無残にも食べるところがほぼない状態だった。
彼らの名誉のために二つ言い訳をすると、サカイさん。これ使ってもいいですか?
  1. アメリカのりんごは日本の物よりも平均的に小さい。
  2. 彼らはりんごの皮を剥く習慣がない。 
これです。皮剥き器です。                         となる。
りんごの皮を剥かないの??はい。そのとおりです。(剥く人もいるとは思うが、私は見たことがない)。そのことについては次回、詳しく書くことにする。

・まな板の上の?
 その後、鉄人、森本さんのファンというトミーという少年と、森本さんの交流を映し、本題の料理対決である。「かに」をテーマにニューヨーク代表のボビー・フレイさんが鉄人、森本さんと対決した。そこからの流れは日本でおなじみの「料理の鉄人」そのままである。
 タイムオーバーとなり、対戦は終了。すると、その直後、対戦者のボビー・フレイさんが、なんと、まな板の上に乗り、ガッツポーズをした。観客はそんな彼に大声援を送っていた。私は唖然とした。まな板の上に靴のまま乗っている・・・。そんな彼に大声援を送っている観客・・・。日本では考えられない光景だ。当然、鉄人の森本さんが、「彼は料理人ではない。まな板の上に乗った。私が勝つかはわからないが、まな板の上に乗った彼は料理人ではない。料理人にとってまな板は大切なものなのだ。」と言ったのは言うまでもない。日本では当たり前の話だ。この日の審査員に日本人はいなかったが、結局、鉄人、森本さんが勝利した。
  助手も手伝い、  飛び乗って  靴のまま、まな板の上へ。 
                       観客の声:かっこいいぞ。アメリカ代表、ボビー・フレイ!
   ↑まな板の上に乗るフレイ氏。↑

        そのフレイ氏に拍手喝采の観客達 →

悪い結果は自分の蒔いた種。良い結果は幸運。
トミー君と鉄人・森本さん。 審査結果のあとのコメントを彼自身が英語で話したのにも驚いたが、「私は幸運だった」という彼の言葉に日本人らしさを感じた。
 「悪い結果は不運、良い結果は実力」という考え方の国で見た、謙虚な日本人の姿に嬉しくなった。

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        見よ。アメリカの調理師の卵の腕を!
2周もすれば、剥けちゃいます。      出来上がりは、このとおり。どこを食べるの? 

**それぞれの写真にマウスポイントをあわせると説明が出てきます。