オペの説明内容

説明内容の概要

右大腿骨骨腫瘍に対し右股関節離断術


本日に撮影したレントゲンを見ると大腿骨の遠位に、骨外まで腫瘍があり、骨内では近位の1/2(=まん中)以上まで及んでいる。
アルカリフォスファターゼは入院時約3000から、現在約150までまで低下した。しかし、効果はあったが骨シンチを見ると、術前の化学療法が著効したとは言い切れないところが残る。
血管造影(アンギオグラフィー)の結果では大腿の上方に腫瘍濃染像を認めこれは生きのいい腫瘍がいることを示している。
一方右大腿以外の部位には幸いなことに腫瘍は認められていない。化学療法の反応の悪い場合は化学療法を行っても原発巣は大きくなるし、ほかにも転移してしまう。
術前の化学療法後の感染にかかりやすかったこと、現在の腫瘍の大きさを考えると、人工物に置換する場合、大腿骨全置換となる。このとき感染をかぶると術後の化学療法が遅れるし、また脱臼の危険は高い。またうまくいっても耐用年数は約4〜5年であるだろう。また、機能的にもほとんど何も残らない。
年齢と、母親であること、生命予後を考慮すると、股関節離断を選択せざるを得ないだろう。
術後の化学療法は標本を元に病理検査をし、その内容を検討する。
義足の使用では、母親の役割は可能であると考える。
手術は3〜4時間程度である。離断のほうが再発率が置換術に比べ低い。また転移の可能性も低い。術中・術後に適宜輸血を行う。
術後、ICUにて全身管理を行う。


以上、同意書に記述されていた内容を原文のまま載せました。
離断というのは私の場合は、股関節から大腿骨を引っこ抜いて大腿部の筋肉や神経を切断することです。
ですので一般的に切断といわれれるものと特に変わりはないのですが、一応言い方が違うみたいです。



りたーん☆