その日、夜寝る前のことだった。
ちょっと夜更かししていて、夜中にHPをめぐっていたのだけれど。
いつも巡る順番にめぐっていき、とあるHPにたどり着いた。

そこは『fregrant olive』かずちんちゃんのHP。

いつもチェックする日記に、新しい日記はなくて。
BBSにまわってみるとそこには、かずちんちゃんがいなくなってしまったかのような書き込み・・・。

うそでしょう?
はじめは、頭が混乱してしまって何がなんだかわからなくなって。
よくよく書き込みを読んでいったら、やっぱりかずちんちゃんがもういないように思えて・・・。
わけもわからないまま、かずちんちゃんのことを知っている私の友達にメールを送った。

返ってきたメールには、やっぱりなくなったらしいこと、3月2日の早朝らしいということ・・・。

うそでしょう?
かずちんちゃんが緊急入院したとき私はちょうどケモ中で。
ケモが終わって落ち着いてから知ったのだけど。
まだ、まだ大丈夫だって思ってた。
かずちんちゃんならきっと、持ち直すって信じてた。

退院したら一緒にご飯食べにいこうねって約束してたのに。
飲みにもいこうねって約束してたのに。
まだ20歳になったばかりで、これからってときにどうして、あんなにいい子が召されなければならないのだろう。

状況は確かに、厳しかったと思う。
それでも、同じように治療をしている患者として、仲間として・・・。
奇跡を信じていた。きっと助かるって、元気になるって思っていた。

あれから数日が過ぎた今も。
まだ心が受け入れようとしません。
悲しくて悲しくて、一人でいると泣けてしまったり・・・。
眠ると、夏に私のお見舞いに来てくれたときの夢を見たり。
ないてもどうしようもないとわかっているのに、涙があふれてきます。

かずちんちゃん、今はもう苦しくないのよね?
今までがんばってきた分、今はゆっくり休んでね。
いつか、また会えたときには元気いっぱいのかずちんちゃんに会えるよね?

HPのほうにも毎日お邪魔しているけれど、いまだに掲示板に書き込むことができずにいます。
もう少しして心の整理がついたら、書き込みたいと思っているのですけれど。
ようやく、こうして文章にすることができました。
少しずつ、現実を受け入れていこうと思います。

最後に。

かずちんちゃんお疲れ様でした。
またいつか会える日までしばらく寂しいけれど。
あなたはみんなの心の中で生きているのよね。
私の心の中でも生きています。
安らかにお眠りください・・・。



2003.03.11 紫苑