生検の前日の夕方家族が呼ばれ一緒に翌日の手術についての説明がありました。右膝上を5〜10センチ程度切開し、そこから骨の一部分をとり病理検査するというものでした。そのときに入院時の血液検査の結果、ALPの値が約2000(高ッ)であることから腫瘍の疑いが強いということを言われました。悪性か良性かはわからないとのことでしたが・・・。生検をうけたあとはただでさえ痛いのに傷の痛みもあり、かなり辛かったです。その後、検査結果がでるまでにアンギオグラフィー(血管造影検査)や骨シンチを受けました。アンギオグラフィーとは(以下アンギオといいます)動脈からカテーテルを挿入し、そこから造影剤を注入した後検査部位の撮影をするものです。アンギオ後は12時間程度絶対安静になります。骨シンチとは、静脈よりアイソトープ(放射性同位元素)を注射し、一定時間の後に全身の撮影を30分程度かけて行うものです。

そして、生検を受け1週間後。ダンナが呼ばれ、検査結果についての説明を受けました。説明をうけた部屋にはそれまでにとったレントゲン、MRI、骨シンチ、アンギオの写真が貼られていました。そして、主治医のN先生がダンナに挨拶をしたあと「すぐに治療しなくちゃいけない。悪性だった。骨肉腫って聞いたことあるかな?」と言ったのです。驚きのあまりに帰って冷静になってしまった私は「知ってます。」と答え、先生の話の続きを聞いていました。N先生は「化学療法の後、手術、その後また化学療法を行う。入院期間はおよそ1年。」、「抗がん剤はMTX(メソトレキセート)・DXR(アドリアシン)・CDDP(シスプラチン)の3種類使用の予定だが、場合によってはもう1種類、ifosfamide(イホマイド)追加する可能性もある。」、「骨肉腫自体が高悪性度であるが、その中では普通の悪性度である。」、「治療成績は60%程度である。」、「今現在目に見えるレベルの転移はかろうじて見当たらないが、目に見えない細胞レベルでの転移は始まっている可能性がある。」、「残念ながら早期発見ではない。」ということを言いました。一通り話を聞いた後「治療しなかったら死ぬんですよね?」と聞いたのですが、答えてもらえませんでした(苦笑)まぁ、もちろんそのまま死ぬつもりはなかったので治療に同意をしましたが(笑)

さすがにその後凹んでしまい、部屋に戻って泣きました。でも泣いていても治らないし、病は気からと言うように笑っていた方が良くなると思ったので、3時間で復活(笑)後日談ですが2人部屋だったので、同室の子(彼女は悪性軟部腫瘍)は私に何て声をかけていいかわからなかったそうですが3時間後に復活した私に、話し掛けられてかなり驚いたと言っていました。看護婦さんたちもびっくりしてたなぁ(笑)

そして、さっそく翌週から化学療法は始まりました。病気とのなが〜い戦いが幕を開けたのでした・・・。